昆虫免疫夜話について

  日本応用動物昆虫学会大会において、農研機構の芳山三喜雄博士、横井翔博士と「昆虫免疫夜話」と題して小集会を開催しております。

 昆虫は、さまざまな外敵に囲まれた環境の中においてもたくましく生きつづけることができ、そこには長い進化の過程で研ぎ澄まされた防衛戦略があります。この集会では、免疫という意味を限りなく広くとらえて、バラエティ豊かな分野の研究者を招き講演をお願いしています。

 

これまでの講演(敬称略)

昆虫免疫夜話 (2013年・日本大学)

 「生体防御」における外骨格の役割

  朝野維起(首都大・理工学)

 昆虫サイトカインと細胞性免疫

  松本均(佐賀大・農)

 貯穀害虫コクヌストモドキ(Tribolium castaneum)の抗微生物ペプチド(AMP

 遺伝子発現誘導に関する研究

  横井翔(名大院・生命農学)

 線虫における化学受容体の網羅的解析と抗菌ペプチドの同定

  土原和子(同志社大・ニューロセンシング・バイオナビゲーション研究センター)

 

昆虫免疫夜話II2016年・大阪府立大)

 社会性昆虫における生態学的・行動学的免疫の話

                奥野正樹(岐阜大・昆虫生態)

 Etsファミリータンパク質のカイコ免疫機構への関与

                田中博光(生物研)

 

昆虫免疫夜話III2017年・東京農工大)

 チャバネアオカメムシと細菌の共生関係におけるImd経路の影響

                西出雄大(農研機構)

 昆虫病原糸状菌Beauveria brongniartiiに対するカイコの抵抗性機構

                和田早苗(農研機構)

 

[NEW]

昆虫免疫夜話III2018年・鹿児島大)

 昆虫外骨格によ る「広義の防 御」

   朝野 維起 (首都 大・理工・生命)

 非寄生性線虫 Caenorhabditis elegans による昆 虫血球の捕食

   ○小野雅弥・早 川洋一・吉賀豊 司 (佐賀大・農)